連載 隣人を知ろう―真のチーム医療実現のために・9
臨床薬剤師
塩川 満
1
,
井上 忠夫
1
,
福井 幸子
2
,
鷹野 和美
3
1聖路加国際病院薬剤部
2大分医科大学医学部看護学科
3道都大学社会福祉学部
pp.714-720
発行日 1999年8月25日
Published Date 1999/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903851
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資格と制度
薬剤師の資格は毎年3月に行われる薬剤師国家試験に合格することにより取得できる.受験資格は「学校教育法に基づく大学において,薬学の正規の課程を修めて卒業した者」(薬剤師法第15条の1)である.また,薬剤師の任務として薬剤師法の第1条では「薬剤師は,調剤,医薬品の提供その他の薬事衛生をつかさどることによって,公衆衛生の向上及び増進に寄与し,もって国民の健康な生活を確保するものとする」と謳っている.
一般に薬剤師といえば,医療提供機関に勤務する医療の担い手としての薬剤師を意味してしまうが,薬剤師としての知識,技能を発揮する場所は多岐にわたっており,開局薬剤師,病院薬剤師,創薬薬剤師,製造薬剤師,情報薬剤師,行政薬剤師,教育薬剤師と分類することもできる.
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