連載 隣人を知ろう―真のチーム医療実現のために・6
歯科医療従事者
鷹野 和美
1
,
奥山 秀樹
2
,
福井 幸子
3
1北海道大学医学部附属病院総合診療部
2佐久市立国保浅間総合病院歯科口腔外科
3大分大学医学部看護学科
pp.872-874
発行日 1998年11月25日
Published Date 1998/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901941
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2000年に施行される介護保険では口腔ケアの大切さが改めて示されています.歯科治療と予防が高齢者の生活の質(QOL)を大きく改善させ,維持する重要な要因であることを再認識する必要があります.
歯科医療従事者としては歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士がおります.高齢社会を迎え,診療室のみでの歯科診療だけでなく地域に出て診療することも多くなってきています.その対象者は在宅や施設(病院・特養・老健等)で要介護状態となった高齢者で,多くの人が自分で口腔内を清潔に保つことができなく,かつ口腔内疾患が未治療状態のままでいます.こうした人の歯科治療の多くが義歯に関するものなので歯科技工士の役割も大きく,また病院内に歯科があれば要介護者の歯科治療や口腔ケアを病棟関係者と歯科医療従事者と協力して進めていきます.
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