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海外文献にみる看護教育学研究
痴呆患者ケアの理論に向けて―その倫理と実践
Toward a Theory of Dementia Care : Ethics and Interaction
竹熊 麻子
1
1佐賀医科大学医学部看護学科
pp.704-705
発行日 1999年8月25日
Published Date 1999/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903849
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近年,わが国における平均寿命は世界でもっとも長く,世界一の長寿国と言われている.同時に,高齢者人口の増加に伴って,痴呆性老人が増加傾向にある.平成2年度の厚生省研究班による推計では,平成2年には全国で100万人(このうち25万人が施設に入院・入所)とみられているものが,国立社会保障・人口問題研究所による将来人口推計では,平成12年には160万人,平成27年には262万人にまで増加すると予想されている.
このような痴呆性老人の増加に対して総合的な対策の必要性が叫ばれている.現在,そのような中で,痴呆老人に対するケアの質と倫理的な問題が徐々に取り上げられるようになってきた.今回は,痴呆患者の実際的なケアとその倫理性に関する文献を紹介する.
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