Scramble Zone
地域と看護大学のユニフィケーション―三重県立看護大学附属地域交流研究センターの理念と活動
前原 澄子
1,2
,
川野 雅資
1,3
1三重県立看護大学
2前:地域交流研究センター
3地域交流研究センター
pp.548-550
発行日 1998年7月25日
Published Date 1998/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903806
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地域特性に応じた看護方法から普遍的看護方法へ
三重県立看護大学(以下,本学とする)の地域交流研究センター(Nursing Research Center)は,看護大学の附属機関として,地域との交流を通して研究活動を行なうユニークな研究機関である.
目前に迫っている21世紀の健康問題は,少子高齢社会という人口環境,生活習慣病や心の病の増加,慢性化などの疾病構造の変化,あるいは科学技術の発達による高度医療の実現など,既存の枠組みでは対応できない状況が予測されている.人々の健康に対する意識も,生活と人生の質を重視する方向へと変わり,看護の果たすべき新しい役割とそれに見合った体制の構築が急がれている.特に,地域保健医療のあり方が見直されている現在,地域での生活を基盤とした看護の多様な体制作りは急務の課題となっている.
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