特集 外来看護の新しい取り組み
看護相談室の可能性―大学と病院のユニフィケーション
堀江 妃佐子
1
1青森県立中央病院看護相談室
pp.719-722
発行日 2000年9月10日
Published Date 2000/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901274
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はじめに
1985年頃からの急激な高齢化により,在宅ケアと家族による介護問題がクローズアップされている。厚生省によると,わが国の家族の扶助機能は意識および実態の両面から低下しているといわれている。一方,医療の高度化,疾病構造の変化により,医療費高騰が危惧される状況であるとともに,在院日数の短縮化が進められており,医療は否応なしに,入院治療重視から在宅療養志向へ移行してきている。
このような状況に伴い,国民の医学的知識,健康への関心が高まってきていることから,外来看護の機能の強化が求められており,全国で看護相談室や保健指導室,継続看護相談室等を設置する病院が増えている。個々の病院により,機能は多少異なっているが,概ねは早期退院調整,継続看護の推進に関する内容である。
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