調査研究
看護学生の基礎看護技術に対する学年別興味の比較
井関 智美
1
,
杉本 幸枝
1
,
土井 英子
1
,
石本 傅江
1
1新見女子短期大学
pp.123-128
発行日 1997年2月25日
Published Date 1997/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903784
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
看護基礎教育における技術教育は,単なる技術(テクニック)の教授にとどまらず,知識や態度を総合した教授内容が求められる.看護学生(以下,学生と略す)がこの教授内容を理解し,技術を習得していく過程では,知識や体験が関与するとともに,興味は看護技術を看護行為にするための統合力として位置づけられている1).また,教育学の視点からも学習への動機づけとして興味や関心が重視されており2),ブルーナー3)は「学習する教材そのものに興味をもつことこそ学習に対するもっともよい刺激である」と述べている.したがって我々看護教員が,学生の基礎看護技術に対する興味の傾向を知ることは,技術教育上の示唆を得る点で有用であるといえる.
ここでは興味を,物事に対する関心とそれに伴う知的好奇心であり,学習過程を促進し看護技術においては統合をはかるものと定義する.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.