調査・研究
看護系短期大学と看護専門学校学生の卒業時における問題解決能力の比較
宮岡 久子
1
,
星 直子
2
,
三木 喜美子
2
1愛知県立看護大学看護学科
2埼玉医科大学短期大学看護学科
pp.726-729
発行日 1995年8月25日
Published Date 1995/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903716
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はじめに
現在,看護基礎教育における3年課程には短期大学と専門学校の2種類があり,短期大学の数も年々増加している.両者は共に保健婦助産婦看護婦学校養成所指定規則(以下指定規則とする)に準拠したカリキュラムに基づいた教育を行なっているが,両者の教育目標の違いは必ずしも明確ではない1).
周知の通り,1989(平成元)年に改正された指定規則は,看護基礎教育の主要なねらいの1つとして問題解決能力の育成を掲げている2).看護実践における問題解決能力の重要性については異論がなく3,4),カリキュラム改正にあたって多くの教育機関が問題解決能力の育成に取り組んでいることが報告5)されている.したがって,改正されたカリキュラムで教育を受けた学生の問題解決能力を評価していく必要があると考える.
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