特集 チーム医療の中のPOS—第14回POS研究会報告
一般演題
11 ペインスコアを用いたSOAP記録表を作成して—癌性疼痛のコントロールをめざして
松本 晴美
1
,
羽野 暢子
1
,
土井 龍一
1
1土井病院
pp.978-980
発行日 1992年11月30日
Published Date 1992/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903645
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癌末期の患者は,痛みを始めとする身体的苦痛の他にも経済的な不安,死の恐怖など様々な苦痛の中で闘病されています.癌末期患者への看護は,このような苦悩の軽減を図り,残された命を精一杯人間的に生き抜くことを援助すること,即ちQOLを高め維持することが重要となってくる.
これらの苦悩のうち,特に痛みのコントロールが大切である.癌末期患者の最大の問題は痛みであると言っても過言ではない.しかし,痛みは患者の主観的,抽象的な感覚であり,その評価が難しく,さらに従来のSOAP形式による看護記録では,痛みという特定の症状に対する経過,評価などが把握しにくいという問題点がある.
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