今月の主題 痛みの診断とその対策
座談会
癌性疼痛と不定愁訴をめぐって
田上 恵
1
,
平石 禎子
2
,
末松 弘行
3
,
花岡 一雄
4
1東京大学医科学研究所・麻酔科
2東京逓信病院・麻酔科
3東京大学医学部・心療内科
4東京大学医学部・分院麻酔部
pp.2589-2598
発行日 1989年12月10日
Published Date 1989/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222997
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花岡(司会) 本日は「癌性疼痛と不定愁訴」についての座談会を催そうということでお集まりいただきまして,大変ありがとうございました.
癌性疼痛にはいろいろな発生機序がございますが,いずれにしても痛みというものが出ればそれは非常に巌しい痛みとなります.しかしながら癌の初期においては痛みの発生が非常に少ないということで,そういうことも治療を遅らせる原因の1つになっているわけです.このために痛みが出てきた時は癌の方もかなり進んでおりますので,その場合の痛みの治療法がなかなか難しい状況です.
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