特集 チーム医療の中のPOS—第14回POS研究会報告
一般演題
12 外来における継続看護にPOSを活用して—看護診断を導入して問題の明確化をはかる
山下 美由紀
1
,
浜尾 照美
1
,
頼本 智子
1
1山口大学医学部附属病院
pp.981-983
発行日 1992年11月30日
Published Date 1992/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903646
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山口大学医学部附属病院小児科においてPOR書式による看護サマリーが,軌道に乗って書かれるようになったのは,1985年頃からである.
サマリーを書く目的は,看護の振り返りと継続看護だと言われているが,私たちの病棟では看護の振り返りを行なうことにより,看護実践の向上には役立てているものの,もう一方の目的である継続看護については,1988年までは転科転棟に使用する以外は利用していなかった.しかし在院日数の短縮,在宅ケア重視の傾向に伴い,外来での継続看護は欠かせないものになってきた.そこで患者ごとに,看護診断を用いた問題リストの作成と,SOAPを使用して記入する来院時経過表の作成を試みた結果,短時間で患者の問題点を把握でき,直接看護援助がスムーズに行なえるようになったので報告する.
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