特集 チーム医療の中のPOS—第14回POS研究会報告
一般演題
6 患者参与の予診用紙記入についての工夫—検査入院患者の記録の充実をめざして
有好 和子
1
,
井東 光枝
1
,
藤原 淳子
1
1山口大学医学部附属病院
pp.963-966
発行日 1992年11月30日
Published Date 1992/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903640
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研究の経過
当病棟では,入院患者の約20-25%が,心臓カテーテル検査,ヒス束心電図検査を受ける目的で入院する.検査入院の患者は,日常生活が自立でき入院期間も短いことから,病気の認識を高めるために,病歴を患者本人に記入してもらう独自の予診用紙を使用していた.しかし,病歴の経過がわかりにくい,記載の仕方が個人によってバラバラである,看護上必要な情報が少ない,などの問題が多かった.さらに,その情報は看護計画に活用できていなかったことから,患者の記入と,簡単に看護婦が補足をする予診聴取の方法に疑問を感じていた.
そこで,1991(平成3)年度より従来の予診用紙(表1)に戻し,看護婦が患者の傍らで,コミュニケーションをとりながら,不明な点を細部にわたって確認し,追加記入をするようにした.その結果,看護記録がどの程度改善されたか看護計画の監査を行なったところ,検査入院に必要な情報が収集でき,問題点に沿った看護計画が具体的に立案できているなど,記録の充実につながったので,ここに報告する.
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