特集 質の高いケアの提供とPOS—第12回POS研究会報告
[一般演題]
成人の慢性疾患における患者参与の病歴作成による研究
本田 芳香
1
,
石清水 由紀子
1
,
井上 仁志
1
,
佐藤 淳子
1
,
甲斐 なる美
1
,
山中 麻里
1
,
日野原 重明
1
,
道場 信孝
2
1ライフプランニングセンター
2帝京大学第3内科市原病院
pp.742-745
発行日 1990年11月1日
Published Date 1990/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900127
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はじめに
外来診療が複雑化し患者数が増加している現状において,外来ケアに従事するナースには,患者の問題をいかに早く見極め継続看護していくかが重要な課題となってきている.ライフ・プランニング・センター(L. P. C.)では,初診として来院した患者に,まずナースがインタビューし,その人の健康上の問題や生活像に関する情報を聴取している.こうした一連の過程から,情報の収集を効果的にするためには患者自身で病歴が書けるように指導していく必要があると考えられる.
そこで今回は,L. P. C. で長期間ケアされている慢性疾患の患者を対象に,自身の健康問題を整理して記録した病歴のほかに,問題解決へ導くための1つのアプローチとして,経過観察記録(プログレスノート)を患者自身に記載させることを試みたので報告する.
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