BOOKS 海外文献
海外文献にみる看護教育学研究
安酸 史子
1
1東京女子医科大学看護短期大学
pp.604-605
発行日 1992年8月25日
Published Date 1992/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903612
- 有料閲覧
- 文献概要
米国看護婦協会(ANA)は,1980年に「看護とは,現存または潜在する健康問題に対する人間の反応を診断し,かつそれを治療すること」という声明を発表した.この声明でもわかるように,米国においては,診断とか治療という言葉は医師の独占語ではなく,“看護診断=NursingDiagnosis”“看護治療=Nursing Therapeutics”という概念で看護婦の実践を示す用語としても使用されている.
看護において治療目的のタッチ=Therapeutic touchを概念化し,実践や教育に積極的に取り入れたのはニューヨーク大学のKrieger博士が最初ではないかと思う.そこで今回は,Krieger博士の初期の論文1編と治療目的のタッチに科学的根拠があるかどうかについて論述した文献1編を紹介する.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.