BOOKS 海外文献
海外文献にみる看護教育学研究
安酸 史子
1
1東京女子医科大学看護短期大学
pp.282-283
発行日 1992年4月25日
Published Date 1992/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900368
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看護の「看」は‘手’と‘目’を組み合わせた字であることからもわかるように,「触れること」「見ること」は看護の原点といっても過言ではない.清拭・洗髪・体位変換・寝衣交換等々,看護婦は日常的に患者に直接タッチする機会が多い.看護婦はタッチの重要性を肌で感じてはいるが,その理論的根拠はほとんど明確にされず,感覚的な域を出ていないように思う.
今回は,看護教育でタッチを教えるときの理論的根拠の参考として「触れること」タッチに関する文献を2編取り上げ紹介したい.最初の文献は約20年前のものであるが,多岐にわたるタッチの概念を看護学の文献だけでなく幅広い文献探索によって理論的に構成した示唆に富む研究である.もう1つの文献は約10年前のものであり,コミュニケーション手段としてのタッチの概念について考察したものである.
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