BOOKS 海外文献
海外文献にみる看護教育学研究
外崎 明子
1
1虎の門病院看護教育部
pp.762-764
発行日 1992年10月25日
Published Date 1992/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900466
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
看護実践における継続教育の効果
Meta-Analysis
本年6月に制定された「看護婦等の人材確保の促進に関する法律」の基本指針に「看護婦等の資質の向上に関する事項」が含まれている.そしてこれを受けて看護婦の責務として「自ら進んでその能力の開発及び向上を図るとともに,自信と誇りをもってこれを看護業務に発揮するように努めなければならない」とされている.また,病院等の開設者等の責務としては「病院等に勤務する看護婦等が適切な処遇のもとで,その専門知識と技能を向上させ,かつこれを看護業務に十分に発揮できるよう,病院等に勤務する看護婦等の処遇の改善その他の措置を講ずるよう努めなければならない」とされている.このように我が国でも政府において,看護の卒後継続教育は必要であると判断し,推進するようになってきている.こういった社会の流れに乗じて,看護婦は専門職業人としての自覚と誇りを持って,自己研鑚に努めていく必要性がますます高まってきている.
このような中で,当然のこととしてとらえられながらも,本当のところ不鮮明であった「看護実践における継続教育の効果」を分析したのが本論文である.著者は米国ジョージア州のノースジョージアカレッジの助教授.米国においても,看護継続教育の効果に関する研究は数多くあるにもかかわらず,いまだに効果の程度についての確証は得られていない.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.