折々の花 いとしき糖尿病教室の患者たち・1
散るまでは「花」
佐々木 一枝
1
1横浜中央病院糖尿病センター
pp.473
発行日 1984年4月1日
Published Date 1984/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920759
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毎日の看護の中で,患者から学びとることは実に多い.ことに中年女性に接しているとそれぞれの生活史がにじみ出ていて,折にふれてはっと自分を振り返る機会を与えられる.それに自分の身辺で心ひかれる女性に出会った時は,同性としてひとしおうれしいものである.
私の勤務している糖尿病センターは,主として中高年の男女10名前後が1つのグループとして,糖尿病自己管理修得のため1-2週間を一緒に過ごす合宿の場である.各グループごとに患者の個性や糖尿病に対して持っている知識などによって,それぞれのカラーが生まれて,楽しみでもあるがまた苦労もする.そんななかで患者から学んだ話題を拾って紹介したい.
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