特集 ペーパー・ペイシェントによる教育方法・教育評価―看護師2年課程通信制実施に関わる教育教材等の開発に関する研究より
紙上患者事例編
基礎看護学
事例2:左片麻痺のある人の日常生活自立への援助
キーワード:
活動の制限
,
日常生活の自立
,
障害受容
Keyword:
活動の制限
,
日常生活の自立
,
障害受容
pp.918-923
発行日 2003年11月30日
Published Date 2003/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903538
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麻痺により運動機能障害が生じると,それまでの自分が自由意思で行っていた日常生活が,思い通りにできなくなる.日常生活はあらゆる面で不自由となり,セルフケア能力の低下や,安全面の確保が困難となる.日常生活においては,技術の適用を考えると,できないところをすべて援助するのではなく,自立のための援助という考え方で,援助が実践できる能力を養いたい.また,一方的に援助するのではなく,日々回復する過程や,患者の反応にあわせて看護することの重要性を学ばせたい.さらに,専門職としては安全を確保しながら援助することは責務であり,そのポイントを学習させたい.
患者にとっては,この障害を受容することは大変な作業である.受容のプロセスに応じた闘病意欲の支援についても学ぶ機会となる.
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