特別記事
今そこにある准看護師教育と進学コース
下瀬 和枝
1
1大牟田医師会看護専門学校
pp.124-129
発行日 2010年2月25日
Published Date 2010/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101401
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私の「看護教育」の原点から
私は1971(昭和46)年,国立病院付属看護学校に在職の時に,厚生省の看護教員養成講習会を東京で受けた。全国各地から50名程の受講生であり,この時は3年課程の新カリキュラム改正の時期であった。看護の夜明けともいうべき新しい時代の幕開けでもあり,講義してくださるのは,日本の看護界を代表する錚々たる先生方であった。看護とは,看護教育とは,日本の看護はどうあるべきか,世界にはばたく看護を目指しての密度の高い看護の心の教育を徹底して受けたのである。この時,私はまだ看護に対して未消化の部分はあったが,質の高い看護の種をまいてもらったと思う。
その後,結婚し専業主婦をしていた4年目の夏,私の心を揺るがすショッキングなことが起きた。それは,身内が看護を受けたときのことである。小さい外科手術を受け後1~2日で退院できそうと電話で話した翌朝,突然危篤状態となり生死をさまよい,初めて看護を受ける家族の身になった。
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