Scramble Zone
ヒトゲノム計画とナースの役割―癌医療の変化を中心に
伴 隆志
1
1山口大学(薬理学)
pp.308-312
発行日 2003年4月25日
Published Date 2003/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903395
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1990年に発足したヒトゲノム計画は2001年にヒトのすべての細胞核に含まれる23対の染色体,すなわちゲノムを構成する約30億個のDNAの塩基配列決定に関する公共セクター(公的資金による研究グループ)1),および私的セクター2)による概要版がほぼ同時に出版された.この4月には「完全版」が発表され,いよいよ本格的なポストゲノム時代―ゲノムと疾病との関わりが究明され,疾病の予防と治療に革命的な変化を齎すことが期待される時代―に入ることとなる.
月面に人類を送り込んだアポロ計画にも比せられるこの壮大な国際的一大プロジェクトによって医療はどのように変化し,医師,ナースを含めた医療界はどのように対処して行くべきであろうか.
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