連載 訪問看護必携ノート・11
体表から深るフィジカルアセスメント
森山 信男
1
,
安酸 史子
2
1東京大学附属病院血液浄化療法部
2岡山大学医学部保健学科
発行日 2003年3月25日
Published Date 2003/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903367
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
No.31:胸痛をきたす原因疾患はどのように鑑別すればよいのですか?
胸痛の原因疾患を考える際,痛みが胸郭に由来するものか,胸郭内の臓器(心臓,大動脈,呼吸器,食道)に由来するものか,あるいは腹部臓器からの放散痛なのかを鑑別しなければいけません.代表的な疾患を列挙します.
狭心症:胸骨下に発作性の,締めつけられるような痛みを感じます(数分以内).労作時,興奮時に起こります.異型狭心症の場合は,夜間睡眠中など安静時に起こります.ニトログリセリンがよく効き,安静で軽快することもあります.心電図でSTの低下ないし上昇をみます.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.