特集 学外学習の最新の取り組み
地域の診療所で学ぶ,保健医療福祉の連携
白浜 雅司
1,2
1佐賀県三瀬村国民健康保険診療所
2佐賀医科大学
pp.1043-1048
発行日 2002年12月25日
Published Date 2002/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903324
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これからの医療者のあり方
約8年,山村の診療所の医師として働いた経験から,これからの医療者には,患者の健康問題を臓器別の疾患としてだけではなく総合的に引き出し,患者の生活や地域の現状にも配慮しながら対応できる力が必要になると感じている.そのような問題に対応できる.すなわちプライマリケアを担える医療者の役割と養成が重要になるだろう.プライマリケア医療と専門医療は,どちらが上とか下ではなく,相補的に連携してこそ患者さんに最善のサポートが提供できる.さらに,これからの医療者は患者だけを相手にするのではなく,保健医療福祉に携わる人々とも連携して,住民の健康を地域で支えていく視点を持つことが必要だと考えている.
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