特集 保健所の役割—今まで,今,そしてこれから
保健所の果たした意義—滋賀県の保健と福祉の連携
鎌田 昭二郎
1
1レイカディア振興財団
pp.601-607
発行日 1995年8月10日
Published Date 1995/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902772
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はじめに
標題のテーマについて書くよう要請されたが,振り返ってみれば筆者の公衆衛生活動のうち,保健所勤務は昭和40年から49年にかけての僅か10年に過ぎない。その中で,ことに保健と福祉の連携を試行錯誤の中で少しでも実施できたのは,筆者を取り巻く市町と保健所の保健婦諸姉の情念と行動によるものである。もともと保健婦活動は福祉的な面を包含しているもので,住民のニーズに応えようとすれば単なる保健業務にとどまらず,福祉などの領域まで踏み込んでゆく必要がある。
以下,保健婦活動を中心に述べる。
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