看護教育研究
看護専門学校の教師発達―実態と課題の明確化
近藤 誓子
1
1国際医療福祉大学保健学部看護学科
pp.796-800
発行日 2002年10月25日
Published Date 2002/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903285
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はじめに
資料によると,「近代的な看護婦の養成は明治18年に開始されている」1)とある.しかし看護教育の権限を握っていたのは医師であり,看護婦ではなかった.1951年(昭和26年)には,保健婦助産婦看護婦養成所の指定規則が「4人以上は看護婦の資格を有する專任教員とし…」と一部改正されたことで,現在の看護教育の基礎は形作られた.しかし,教育現場の責任者は,ほとんどの養成所において,未だ看護者ではない人間に委ねられている.
看護教師研究を過去10年間(1989~2000年,医学中央雑誌)にわたり検索した結果,169件の研究を抽出することができた.その中から類似しているテーマをまとめてみると,①教員養成講習会または研修会,②臨地実習関連,③教師への採用・育成,④身分・労働条件・職務意識,⑤能力・資質・力量,⑥授業方法・評価,⑦ストレス・悩み・バーンアウト,⑧その他に分類できた(表1).
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