看護教育研究
看護基礎教育における「人間関係・コミュニケーション」教育の現状と課題
池田 紀子
1
,
奥野 茂代
1
,
岩崎 朗子
1
,
原田 慶子
2
1長野県看護大学
2日本赤十字秋田短期大学
pp.802-806
発行日 2002年10月25日
Published Date 2002/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903286
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はじめに
看護はクライエントと看護師との間の人間関係を基盤としているので,人間を理解すること,人間関係を学び,援助的関係をつくる能力を育てることは看護基礎教育における大きな課題の1つである.
従来「人間関係・コミュニケーション」教育は基礎看護学,あるいは臨床看護学や実習のなかで,面接・コミュニケーション技法という形で教育されてきたが,近年授業科目として独立して教えられるようになってきた.平成9年のカリキュラム改正においては「人間関係論」等を含むよう提言された.これは看護教育において人間関係やコミュニケーション教育が不可欠であること,それがカリキュラム上にも位置づけられたことを示している.
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