グラフ
静寂の世界のダンサー―南村千里さんのコミュニティダンス
pp.745
発行日 2002年10月25日
Published Date 2002/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903275
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南村千里さんというダンサーがいる.「感音性高度難聴」により生後間もなく聴力を失い,音のない世界に生きている.大学時代からダンスを始め,英国留学中にコミュニティダンスに出会った.現在,日本各地でコミュニティダンスの普及につとめる傍ら,国内外問わず精力的に自らの芸術活動を広げ,常に新たな表現を模索,構築している(詳細はP. 770から).
そんな南村さんのダンスパフォーマンスが6月22日(土),第28回日本聴能言語学会(於上智大学)のプログラムの一部「クリエイティブ・アート」として行われた.ピアノとのコラボレーションによるそのダンスパフォーマンスは,音のない世界に生きているとは思えないほどの調和をみせ,たったひとつの「身体」が創り出すあらゆる感情と言葉の渦に,客席は圧倒されていた.
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