特集 医療事故の実態と基礎教育
学生の「看護事故予防に役立つニアミスについての考察」を指導して考えたこと
雨宮 有子
1
,
榎本 麻里
1
1千葉県立衛生短期大学看護学科
pp.1072-1073
発行日 2001年12月25日
Published Date 2001/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902651
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近年,医療事故・看護事故に関するニュースが世間を騒がせている.そこにはどのような形であれ看護職が介入していることが多い.事故に関するこの現実は職業人としての看護者に限ったことではなく,学生の看護実習においても懸念される.
看護学生の臨地実習における事故に関する全国的な調査はされていないが,今回本学(公立短期大学看護学科)において,3年次生が卒業研究(看護研究2単位90時間)として同級生を対象に,各論臨地実習におけるニアミスの実態に関するアンケート調査を行った.そこで示唆されたことは,教育上考えていくべきことを多く含んでいた.学生の卒業論文を紹介するとともに,教員としての課題について述べてみたい.
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