特集 医療事故の実態と基礎教育
実習における医療事故の実態と防止への取り組み―過去23年間の事故報告レポートの検討から
飯塚 千鶴子
1
,
佐々木 裕子
1
,
細萱 幸子
1
,
今井 成美
1
,
土屋 薫
1
1長野県厚生連佐久総合病院看護専門学校
pp.1064-1071
発行日 2001年12月25日
Published Date 2001/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902650
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はじめに
最近,飛行機に乗るより病院にかかるほうが危険だ,と国民に揶揄される医療の現状がある.住民の医療への要望と期待は,人間としての尊厳を損なうことなく安全にそして安楽にと高まってきている,事故防止への対策が緊急の課題であることは言うまでもない.
看護基礎教育の場においても,患者に対する安全・安楽を保証した実習指導は,実習指導者・教員の責務である.さらに,臨床の現場からは,より安全なサービスができる質の高い看護者の養成が求められている.基礎教育に携わる私たちは,実習指導者とともに患者の安全を第一に考えた実習指導をしていかなければならない.
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