これからの高齢者医療-診断・治療・予防への対応
《高齢者の終末期医療》認知症の終末期医療
旭 俊臣
1
1旭神経内科リハビリテーション病院
キーワード:
Alzheimer病
,
胃造瘻術
,
インフォームドコンセント
,
経腸栄養
,
ターミナルケア
,
高齢者保健医療サービス
Keyword:
Alzheimer Disease
,
Enteral Nutrition
,
Health Services for the Aged
,
Gastrostomy
,
Informed Consent
,
Terminal Care
pp.1263-1266
発行日 2011年12月1日
Published Date 2011/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012088968
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
・認知症の原因疾患としては、アルツハイマー病が認知症疾患の50%近くを占める。・アルツハイマー病の終末期について、ReisbergはFASTの第7段階(非常に高度の認知機能低下)と定義している。・終末期の死因の第一位は誤嚥性肺炎で、その治療を行う場合、気管切開、人工呼吸器の装着を行うかどうかが問題となる。・もう一つの問題は、終末期の栄養補給として、胃瘻造設の問題がある。終末期に胃瘻造設を行うことは、欧米ではほとんど行われていないが、日本では胃瘻造設が行われている。・最近、当院では、在宅で看取ったアルツハイマー病の患者に対して、胃瘻造設を希望しない家族が増えてきた。
©Nankodo Co., Ltd., 2011