特集 日本の看護・看護教育 私にとっての20世紀
読者に推薦された人がつづる―私にとっての100年,この時
大室律子―Ritsuko Ohmuro
田間 惠實子
pp.662-663
発行日 2000年8月25日
Published Date 2000/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902328
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大室律子氏は,文部省医学教育課の看護教育専門官時代に看護教育高度化に対する社会の要望に応えて多数の看護大学・看護系大学院の新設・増設に多大な貢献をされました.1975(昭和50)年の大学数は10校で,1991年にいたっても11校に過ぎませんでしたが,同氏が在職した1992~99年にかけて大学数は76校となり,翌12年には86校に急増しました.また大学院の修士課程は5校から31校に,博士課程は2校から9校に増えました.看護大学創設が関係者の熱望にもかかわらず難事中の難事として進展しない状況の中で,同氏はその行政官としての卓越した能力と比類ない政治的力量で看護教育高度化という大業を成し遂げられました.文部省の内外を問わず国会や有識者にその必要性を説いて歩かれたお姿を目の当たりにし,今日の看護教育の高度化に果たされた氏の真摯なご尽力に深甚の感謝を込めて推薦します.
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