特集 日本の看護・看護教育 私にとっての20世紀
読者に推薦された人がつづる―私にとっての100年,この時
長濱晴子―Haruko Nagahama
市川 肇子
pp.666-667
発行日 2000年8月25日
Published Date 2000/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902329
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長濱氏は昭和60年代,看護専門学校の急増とカリキュラム改正が重なった当時,厚生省看護課において大変な時期を過ごされたことと思います.そんな中にあって,「看護教育とは」に基づいた一貫した厳しい指導は,学校設置者である病院当局,市町村の行政当局の看護教育への考えを変えさせ,現在のようなハード・ソフト両面において教育環境を大きく向上させることができました.地方にあって恵まれない教育環境の中で,理想と現実のギャップに悩まされていた教員は,どれだけ勇気と意欲を与えられたかわかりません.
私は臨床の場で考えていた看護教育への思いを胸に抱き,教育の場に立って20年余りの時が流れ,この間,3校の開校申請に関わりました.そのたびにご指導をいただく中,教育環境の改善されることが嬉しく,楽しみながら仕事をすることができました.
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