特集 変容する家族と小児病棟の現在
地域に密着した小児病棟の存続を願って―診療報酬に関心をもつことの重要性
成田 康子
1
,
岡村 絹子
2
1兵庫県立塚口病院内科病棟
2兵庫県立塚口病院小児病棟
pp.419-422
発行日 2000年6月25日
Published Date 2000/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902266
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はじめに
小児人口の減少や,小児科・小児病棟の経済的不採算制を理由に,小児病棟の閉鎖・縮少・混合化が進行している.舟島ら1)の調査では,54.5%の病院が小児と成人の混合病棟であり,また,根岸ら2)の小児医療を行なっている全国の総合病院の調査でも,1991(平成3)年からの3年間に小児病棟を削減・混合・縮少した病院は,49.2%にのぼるという結果が出ている.
小児病棟の混合化による看護上の問題点としては,小児病棟と比較して看護人員が少なかったり,看護職の小児看護経験の少なさ,入院環境の不適切さ,事故や感染症の問題,家族看護の問題などが指摘されている3).
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