医療制度の問題をつく〔医学生ゼミ神戸で〕―第6回全日本医学生ゼミに望んで
看護学生がもつと関心を
山田 彰子
1
1日本赤十字女子短期大学
pp.57-59
発行日 1961年3月15日
Published Date 1961/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911291
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第6回医学ゼミナール総会並びに第Ⅵ分科会を通して次の三つのことを感じました。第1に,ゼミナールの意義を看護学生がはたして皆理解し,それを自分たちのものとして作りあげていこうとしたであろうかどうか,ということです。全国的にもたれたゼミナールにはすべての人の意志が反映されることが望まれるのでないでしようか。このような書き方をすれば私的な生活を犠牲にしてまで準備にあたつてこられた方々に対しては憤慨の念をさそうかもしれませんし,学校自治会の役員の方達も心外に思われるでありましよう。しかし,私があえてこの発言をしたいのは主軸になつて下さつた人を非難しようとするのではなくて,むしろ看護学生の人に少しでもゼミナールの重要性を認識していただきたいと思うからです。ただ私の乏しい力でどれだけ自分の考えを表現することができるかについては,甚だ心細いかぎりであります。
私は,はずかしいことながら今までに看護学生の縦横のつながりを深めようとする多くの会にはほとんど出席していません。ですから他の学院や学校のあり方がどう層であるかも良くわからないままに,私たちの学校を例に取りながら全体的な判断を下そうとするのは,非常に危険な見方ではありますが,日本の真中にある私たちの学校ですら,ということができるのではないかと思うのです。
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