グラフ
地域の特性をプラスにとらえて―埼玉県立北高等看護学院の精神看護学実習
pp.731-733
発行日 1999年10月25日
Published Date 1999/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902122
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新カリキュラムによって新しい分野,精神看護学が立ち上がって3年目.99年4月,埼玉県北部の大里郡江南町にある県立北高等看護学院3年生の精神看護学実習は,地域の福祉作業所や牧場の協力を得て始まった.
北高等看護学院では,当初,新カリの趣旨を受けて,「精神障害者の社会復帰活動の場や生活の場での新たな実習場の確保」を計画し,情報の収集につとめた.しかし,学院の立地が最寄りのJR熊谷駅から10キロ,路線バスは1時間に1~2往復という交通の不便なところにあるため,実習施設として適当と思われるところはどこも遠く,確保は困難をきわめた.学院の近くでは無理なのかと,半ばあきらめかけたとき,学院と通りを隔てた真ん前に開設されたのが,今,実習場として学生が学ぶ「こうなん福祉作業所」(桜井くるみ所長)の活動の一環としての軽食喫茶店である.
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