海外文献にみる看護教育学研究
誰がナース?
池松 裕子
1
1国際医療福祉大学保健学部看護学科
pp.778-779
発行日 1999年10月25日
Published Date 1999/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902131
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現在わが国の看護教育においては,4年制大学および大学院の急増,准看護婦制度廃止問題など,転換期を迎えている.この時期,将来のわが国の看護婦(士)養成制度をどうするのか,展望を明確にし,その目標に向けての具体的な計画が必要となっている.つまり,将来看護婦(士)の養成を4年制大学に統一するのか,3年制の専門学校と2本だてにするのか,そうした場合,両者の違いをどう社会で活用するのか,また,修士看護婦(士)と博士看護婦(士)の違いは何なのか,われわれ看護教育に携わる者はもとより,看護者全員が認識を統一し,さらには社会全般の理解を得なければならない.
このような問題は,日本だけではなく,看護の大学教育が日本よりはるかに浸透しているアメリカ合衆国においても同様で,しばしば全国レベルで議論されている.今回紹介する論文は,1998年の秋に,Sigma Theta Tau International:Honor Society of Nursing(国際看護名誉学会)の公式出版物『Image』に掲載された,Rush大学名誉看護学部長のLuther Christman氏によるポジションペーパーである.
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