連載 Evidence-Based Nursing 実験実習を導入した看護技術教育・4
(各論4)食に関する実習(その1):嚥下と体位および食物形態に関する実習
關戸 啓子
1
,
深井 喜代子
1
1川崎医療福祉大学医療福祉学部保健看護学科
pp.810-813
発行日 1999年10月25日
Published Date 1999/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902137
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人は生命を維持し,活動するために栄養素を外部から取り入れ利用しなければならない.それが普段行われている食事という行動である.しかし,日常生活のなかで毎日行われる食事は,美味しい物を味わう楽しみや,家族や仲間で食べるコミュニケーションの場としての意味の方が大きいのではないだろうか.これは,病気を持った対象でも同じで,看護者は楽しみとしての食事を援助しなければならないはずである.
そこで,食に関する実習は,患者がおいしく,安全かつ安楽に食事できるための援助方法を実験によって検討することを目的に,「嚥下と体位および食物形態に関する実習」と「味覚に関する実習」の2つから構成されている.学生は交代で,両方の実習を体験する.この実習が組み込まれている「食事と栄養」の講義概要は表1のとおりである.
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