調査研究
看護学生の学習過程継続の意味―相互作用論による解釈から
八木 彌生
1
1滋賀県立大学看護短期大学
pp.290-297
発行日 1999年4月25日
Published Date 1999/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902052
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はじめに
看護学生(以下「学生」とする)の6割から7割が「やめたいと思ったことがある」1)という.筆者もこれまでに,学生たちから「学校をやめたい,看護職になるのをやめたい」という相談を少なからず受けてきた.そこで語られたやめたい理由は一つではなく,「性格が看護職に向いていないと思う」と話し始めても,「実習で力のないことを痛感した」「実習先での看護婦の態度を見ていやになった」など,いくつもの理由が複合していた.
しかし,一時期はやめたいと思った学生も,結婚や進路変更で本当にやめていく者を除けば,筆者の経験では,やがて思い直していく者がほとんどであった.この変化のプロセスはどのように行われるのであろうか.
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