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看護大学紀要は看護学発展に貢献できているのか?
川口 貞親
1
1神戸市看護大学保健看護学講座
pp.60-63
発行日 1999年1月25日
Published Date 1999/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902004
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はじめに
長かった学生生活を終え,平成9年度より看護教員に仲間入りした.今まで純粋に看護学を専攻してきたわけではないので,看護の単科大学に身を置くのも初めての経験である.諸々のことに戸惑いは多々あるが,新任の者なりに悪戦苦闘しながらそれなりに充実した(?)毎日を過ごしている.
そんな中,着任して以来,とても不思議に思うものがある.それは各看護系大学・短大等が発行する「紀要」である.恥ずかしながら,この紀要のことがいまひとつよくわからない.なぜ紀要なるものが存在するのか,紀要に掲載されている論文は研究業績としてどの程度価値があるのか,さらに看護系の紀要は看護学の発展に本当に役立っているのか,疑問である.この点について若干私見を述べてみたい.
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