リレーエッセイ 私のこだわり・2
診療と検査技術発展への貢献を目指して“一流”検査技師になるために
清水 康平
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1東邦大学医療センター大森病院臨床生理機能検査部
pp.788
発行日 2024年6月15日
Published Date 2024/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203657
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患者さんに寄り添う検査
検査を行うとき,私は患者さんの立場に立つことを意識しています.特に私は糖尿病療養指導士や循環器病予防指導士の資格をもっており,療養指導にも携わっています.患者さんに“立場が違う”と認識されてしまうと療養指導もなかなか受け入れていただけないことを多く経験します.その際には,相手の立場を理解することや共感することが受け入れてもらえる指導につながります.
また,糖尿病教室などで時間をかけて療養指導する場面だけでなく,日常の検査で患者さんとお話しするときにも療養指導のチャンスをみつけるようにしています.何気ない会話から相手の特徴を判断し,糖尿病や高血圧コントロールに関して困っていることや間違っていることがないかを探り,療養指導や禁煙指導を行うようにしています.検査室で心を開いて話してくださる方も多く,“さっき先生にはこう言っちゃったんだけどさぁ”のように先生の前では言えなかったことを聞き出せることはコメディカルスタッフが療養指導へ参加する大きな意義だと感じています.
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