新分野の実習にゼロから取り組んで―地域の特性も影響した実習場の開拓

はじめに

　1997年4月導入の新カリキュラムによる臨地実習の本格的開始年を迎え，新設看護学の実習施設とも一部調整を残すのみとなった．

　本学院は，1989年のカリキュラム改正時から，実習施設については，病院や保健所および特別養護老人ホームを主として現在に至っている．新設された在宅看護論および精神看護学における施設外の看護場面での，主体的な実習としての学習機会はゼロに等しかった．