特集 研究に必要な視点と戦略
統計処理を使う研究・使わない研究
岸 学
1
1東京学芸大学教育学部
pp.501-504
発行日 1997年7月25日
Published Date 1997/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901642
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はじめに
17年前,教育心理学を専門とする私が偶然の機会から看護関係の方にデータ処理法・統計法を教えはじめた.以来,いくつかの機関で統計法を教えながら,看護研究での統計処理に関する多数の相談や質問に接している.専門外の視点から見ると,看護研究の特徴が印象づけられ,興味深い.
第1に,実践現場での研究が大変熱心に行なわれていることである.多忙を極める職種でありながら,多量の時間を割いて研究を行なう努力には頭が下がる.学校教育現場の先生方はこんなに熱心に研究するだろうかと思う.
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