大学教育と臨床指導―ユニフィケーションシステムなどから

　アメリカでの看護大学の臨床指導は，大学の専属教員だけで行なわれるわけではない．臨床で実際に看護スタッフとして関わっているナースが，看護学生の臨床指導を行なうこともある．

　日進月歩の近代医療の中で，その最新看護技術を臨床から離れていても身につけていくには努力が必要である．大学の教員にとって看護研究は，看護学者としての業績からも，さらに大学としての業績からも大切なものである．そして学生の教育である．大学教員の仕事は幅が広い．臨床指導の際，全ての分野でエキスパートな人間はいない．ここで質の高い臨床教育（特にアドバンスレベルのクリニカル・ナース・スペシャリストやナース・プラクティショナーなど）のためには，外部からの応援が必要となる．