特集 試験問題の作り方
実際の試験問題をもとに考える
林正 健二
1
1山梨県立看護短期大学(人間と健康の科学)
pp.875-883
発行日 1996年11月25日
Published Date 1996/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901478
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はじめに
評価または教育評価を定義することは決して容易ではありません.「教育活動を効果的に遂行するために必要な情報を得て,それを解析し,意思決定を行なう作業」という表現があります.本稿で実際の試験問題を提供された佐々木氏は,「教育目標の妥当性,教授や指導の適切さ,教育を受ける学生の学習効果などを知るためのもの」と表現しておられます.
ここでは定義に深人りすることは避け,評価とは測定,価値判断,意思決定を含む広い概念であると見なすことにしましょう.また狭義の教育評価は学習者に対する評価を,広義の教育評価は教員に対する評価を含めた教育計画全般にわたるものを意味することも,話を進める上での前提とします.
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