青年心理学講座・1
青年の名のもとに
辰見 敏夫
1
1東京学芸大学
pp.41-44
発行日 1964年4月1日
Published Date 1964/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905277
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1.はじめに
乳児,幼児,児童,青年,成人,老人という人間の一生が一連の経過の連続したものであることはいうまでもないことであるが,一人の人間として成人にいたるまでの,その間の経過は,すばらしい変化と変転をともない,全く異質と思われるような多様な姿を呈してくる。それは毛虫から蝶への一生に見る,脱皮と変態のそれにも似ている。
その意味において,人間の一生は,多少哲学的な表現ではあるけれど,非連続の連続である,といってよい。
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