調査・研究
看護大学学生の老人および老人ケアに対する態度
小山 眞理子
1
,
菱沼 典子
1
,
太田 喜久子
1
,
牛山 真佐子
2
,
田村 正枝
3
,
村嶋 幸代
4
1聖路加看護大学
2前聖路加看護大学
3長野県看護大学
4東京大学医学部
pp.815-819
発行日 1995年9月25日
Published Date 1995/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901201
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はじめに
高齢者の増加に伴い老人看護の重要性は増大してきており,1990(平成2)年度実施のカリキュラム改正で老人看護学は独立した教科としてカリキュラムに取り入れられた.一方,核家族化がすすんでいる今日,老人と同居経験のある学生は減少してきている.このような現状の中で,老人看護学の教育プログラムを作成するにあたって,日本の看護大学の学生が看護の対象である老人をどのように捉えているかを知ることは,学生の学習への準備性を知る基礎資料として必要である.
わが国における老化・老人に対する態度についての先行研究には,前田1)が三世代の女性を対象にしたものや保坂ら2)の大学生を対象にした報告がある.しかし,それらは一般の若い女性を対象としたものであり,看護学生がそれと同様の態度であるかどうかは明らかでない.看護学生の老人観についてはいくつかの研究報告3~8)があるが,いずれも3年課程の看護教育課程に在学中の学生を対象にしたものである.看護大学の教育プログラムを作成するには,看護大学の学生の老人に対する準備性を知る必要がある.
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