特集 公衆衛生活動と福祉の論理
福祉の論理
老人
安藤 貞雄
1
1東北福祉大学
pp.19-26
発行日 1972年1月15日
Published Date 1972/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204404
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老人福祉は,老人問題が発生した社会的,経済的等の背景の現状分析により,老人福祉のための諸対策が考えられた.しかし今後は,社会福祉全体の統一の中で老人福祉も考察されて,位置づけられてゆくと考える.
この老人問題の背景は人口構造の変化,民法の改正にともなう家族制度の崩壊から核家族化が進みさらに産業の発展による老人の家族内での役割構造の変化があげられる.老人福祉のために中央社会福祉審議会が,昭和45年に「老人問題に関する総合的諸施策について」答申を出しました.このとき,老人福祉を考えるために現在の老人福祉の現状を素直にみて,その上で,老人福祉を考えてみたいと思う.
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