特集 教員に必要な経営的感覚Part1
経済的側面からみた看護学校の教育と経営
関根 龍子
1
1国立療養所東京病院附属看護学校
pp.493-497
発行日 1995年6月25日
Published Date 1995/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901131
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はじめに
少子・高齢化社会の到来により保健・医療・福祉政策の充実を図る必要が叫ばれている.看護をめぐる環境もめまぐるしく変化している中で看護職の役割は,国民の健康保持・増進と健康の回復を図ることを目的としているが,医学・医術の著しい進歩や進展の中で,医療従事者の質的向上がますます必要で重要な課題となっている.
しかし,病める人々,看護を必要とする人々に対しどれだけ看護サービスを提供しても,支払われる報酬は決して高くない.歴史的な経過から見ても,看護には奉仕の精神や博愛などが根底にあり,看護サービスにどれ位のコストがかかるか,業務量や経済性を考えての研究などによって報酬が決められることは,ほとんどないのが現状である.
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