座談会
経済学的側面からみた医療の現状
宇沢 弘文
1
,
江間 時彦
2
,
紀伊国 献三
3
1東大・経済学部
2厚生省社会保険庁医療保険部
3病院管理研究所
pp.105-112
発行日 1973年7月1日
Published Date 1973/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205061
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‘健康と医療の経済学に関する国際会議’が去る4月2日から6日間,東京で開催されたが,国際経済学会が医療を国際会議の議題にとりあげたのは,どのような状況によるものであろうか.世界に共通の傾向である医療費の急激な上昇,医療の需要と供給のアンバランス,さらに各国の医療制度が内包するさまざまな矛盾など,経済学的な分析を必要とする段階に来たことによるとみられる.そこで,この会議に出席された3先生にこの会議の背景となった世界各国の医療の経済学的側面へのアプローチを試みていただいた.
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