調査・研究
臨床実習における性の援助の指導方法―患者の性的言動に困惑した学生の場合
斎藤 一江
1
,
人見 裕江
2
,
郷木 義子
3
,
斉藤 美智子
3
1大津市民病院附属看護専門学校
2川崎医療短期大学
3順正短期大学
pp.277-279
発行日 1995年3月25日
Published Date 1995/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901086
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カリキュラム改訂により,看護教育の中で患者の性(Sexuality)の学習は重視されるようになった.そして,講義のあり方が模索されている.しかし,特に成人・老人看護実習において性の援助を目的とした実践的学習を計画することは困難である.一方,実習において,学生は患者の性的言動の対象になる場面によく遭遇する.学生は困惑し,拒否するかあるいは当座の回避の仕方(叱る,無視する等)を学ぶにとどまりやすい.が,そうした場面は,人間の性とその援助を学習するよい機会である.チャンスをとらえて指導すれば,学生が患者の性的言動から人間の性についての考察を深めることができる.
そこで,患者の性的言動に出会い困惑した学生への指導を考察し,臨床実習における性の学習の指導方法を検討したい.
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