連載 悩めることも才能だ!―宮子あずさのお悩み外来⑯
患者さんの性的な行動・言動にとまどっています
宮子 あずさ
1
1東京厚生年金病院
pp.372-373
発行日 2007年4月1日
Published Date 2007/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100608
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患者さんの性的な行動・言動にとまどっています.
清拭のとき,ある患者さんが胸や腰のあたりに触れてきます.認知症の疑いもある80代の高齢男性なので,セクハラとも断定できません.結局は「よくわかっていないのかも」と自分に言い聞かせ,「こんな年上の男性をとがめたら申しわけない」と思い,我慢しています.先輩に相談したところ,「あなたにスキがあるからそんなことになるのではないか.接し方に注意しなさい」「相手はわけのわからない人なんだから,あなたのほうで気をつけて,それくらいは我慢しなさい」と言われてしまいました.
そんな矢先,別の若い男性患者さんから「付き合ってほしい」と告白されました.やんわりとお断りしたのですが,その後もしつこく交際を迫ってきます.どのように接していけばよいのか困っています.このようなことが続き,「なんで自分だけがこうなるのか」と不運を嘆きたくなる一方で,やはり私にも問題があるのかと滅入っています.やはり私にスキがあるのでしょうか.(25歳・女性・回復期リハビリ病棟)
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