連載 看護師が学ぶ「性の健康」教育・11
「性の健康」に向けられる“困惑顔”―その2:男性のセクシュアル・ヘルス
堀 成美
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1聖路加看護大学看護学部基礎系看護学・看護教育学
pp.1048-1049
発行日 2009年11月25日
Published Date 2009/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101349
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■不足する男性向け「性の健康」情報
前号の「緊急避妊」は女性向けのトピックでした。かたや,中学や高校での性の健康教育を行う際の課題には,「『男性の』性の健康」もあります。
実際に私がお話しする際でも女性向けの情報のほうを多くしがちです。性交開始後により深刻な健康問題を抱えるのは女性だからで,講演等の機会では,その時間的な制約から,“男性が自己管理していくべき性の健康とは何か”を体系立てて話すことができないでいます。学校卒業後,男性は性の健康を学ぶ機会がありません。子宮がん検診,妊婦健診時に専門家から助言を受ける女性と比べさらに情報格差が生じています。
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